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赤頭巾ちゃんに浮気した坊や


 坊やはいつものように胸を弾ませいそいそとグリムの森へでかけて行きました。約束の場所の
大きな切り株の上に立って「ネエチャ〜〜ン!マッテルヨ〜〜!」と大声で呼びかけました。

 いつもならジキに青い鳥が飛んできて、マブシイほどに麗しいクリス姉ちゃんに変身し坊やを
抱っこしてくれるのです。が、今日に限ってなぜかいつまで待っても青い鳥が飛んでくる様子は
ありません。

 「どうしちゃったんだろう?。」
坊やは心配で心配でなりません。

 そんなとき、むこうのほうから誰かがやってきました。クリスより少しだけ小さい赤頭巾ちゃ
んでした。

 「おはよう坊や。またクリス待ってるのね。どうしたのその顔?。ひどく泣きベソかいてるじ
ゃナイ。」


 坊やは事情を話しました。

 「そう、それは心配ね。でもそのうち飛んでくるワヨ。それまでアタシとアソバナイ?」

 「抱っこしてるれるのならアソンデモイイヨ。」

 この坊やなかなか浮気っぽいところがあって、淋しさマギラワセルためとっても可憐でチャー
ミングな赤頭巾と遊ぶことにしました。

 坊やをヒザに抱っこし頭を優しく撫でながら赤頭巾はいいました。

 「アノネ坊や、グリムの森のみんなでウワサしてるのよ。気を悪くせずに聞いてネ。」

 「あの二人、つまり坊やとクリスのことヨ、異常じゃないかって。白雪姫が言ってたわヨ。坊
やのロリコンは仕方ないとしてクリスまでオトコノコのロリコンじゃないかって。」

 「マッチ売りの少女なんかもっとキツイこと言ってたワ。ネエチャンとかボウヤとか呼びあっ
てるけど、正体明かせばどちらも五十過ぎたオッサンオバハンじゃない。キショクワルイッタラ
アリャシナイだってさ。ゾォ〜〜と寒けスルとも言ってたワ。」

 坊やはもうグウの音もでず顔を真っ赤にして聞いておりましたが突然居直って言いました。

 「赤頭巾姉ちゃん、オッパイ飲ませて!。クリスはゼッタイ飲ませてくれないんダ。頼むと往
復ビンタ食わせるんだ。」

 「マアナンテイヤラシイエッチナコダコト。コノドスケベボウズメガ!。デモイイワヨスワセ
テアゲル。アタシネホントハボウヤノコトズ〜〜ットマエカラカワイクオモッテタノ。ナノニク
リスノヤツニボウヤトラレテクヤシイオモイシテタノヨ。クリストッテモニクンデタワ。」
 「ソウソウアタシオカアサンボウヤアカチャンヨ。ソノコトワスレチャダメヨ。ヘンナキオコ
シタラショウチシナイカラネ。ヤサシクスッテネ。」


 こういって赤頭巾は胸をハダケそのツボミのようにかわいいオッパイを坊やにさしだしたので
アリマシタ。坊やはチューチュー大きな音をたてていつまでもいつまでもムシャブリ吸っており
ました。

 坊やが赤頭巾のどこをどうしたのかワカリマセンが、やがて赤頭巾の小さな口から「アアッ!
アアッ!」
トセツナイアエギゴエガモレハジメタノデアリマシタ。

 ちょうどそのときです。さわやかな羽ばたきの音ととともに一羽の鳥が舞い降りました。青い
鳥でした。クリスは見たのです。まともに目撃してしまったのです。その場面を。

 アアオソロシヤシットニクルッタクリスハモエサカルキョダイナヒノトリニヘンシンシ
クチカラホノオヲハキダシテチチクリアッテイルボウヤトアカズキンヲヤキコロシテシマ
ッタノデアリマシタ。アトニハホネモノコッテイナイホドテッテイテキニヤキツクシテシ
マッタノデアリマシタ。


 そこでハット坊やは目を覚ましました。心臓は胸から飛び出す勢いで早鐘を打っておりまし
た。フトンは大量の冷や汗でグッショリミズビタシになってオリマシタ。

ア〜〜〜 コワカッタ!


おしまい


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