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2010/1 新規アップ

私も、とうとう老人の域に達してしまいました。
それも
心臓という肝心要の臓器られてしまい
歩くことさえままならぬ、超大ロージンに至っております
実年齢よりも2、30年は老いているに違いありません。
従って、以下に述べていることは、
ことごとく己自身にこそ当て嵌まるのですが・・・
なお、矛盾した叙述をしまくってておるのは、
私の考えそのものにもも定まらなところがあるためでございます。

また最下段に、
 
ここに書いているようなことは、口が裂けても口外できない
と書いていますが、
 老人ホームを退職(この文を書いた翌年)後、7、8年にもなるので、
もう時効が成立していると、勝手に判断いたした次第
。 


今回は「ロンブン」というより「報告書」です。今勤めている老人ホームについて紹介し、
併せて
老人問題”について考えてみます。

 老人問題といっても、「社会問題」として採り上げようというのではなく、
”人の生き様”
の一部として「老い」の問題を考えてみようというわけです。

社会人として超落第生の我輩は、世の中のどんな現象も「社会問題」として捉える能力がなく、
ワタクシメの根っこにある世界観、人生観みたいな次元からでしか観られない。
つまり問題解決能力ゼロということ。役立たずということ。粗大ゴミということデス。





 その老人ホームは伏見区醍醐という所にあり、小野小町ゆかりの隋心院小野小町の化粧井戸というの
がある。もっとも往時を偲ばせるものではない)
という寺はすぐ近く。有名醍醐三宝院にも近い。

 西へ少し行き、深草街道(その昔、
深草の少将が、小野小町のもとへ九十九夜通いつめたという、伝説
の峠道――と云っても今は二車線の舗装道路。)に入り、小高い山並みを越えたところが、酒造りで名高
い伏見の深草です。深草のほんの北側に
商売繁盛”のお稲荷さん(の、総本宮か総本庁か総本山か、何と
呼称すべきか知らないけど。)があります。

 その小高い山並み――これが
 ♪〜ふとん着て〜寝たる姿や東山〜♪ と詠われる東山三十六峰、その
南方。ちなみに、寝姿の頭にあたるのが、最北の比叡山。また送り火で知られる大文字山を挟んで最南端
、山並みの途切れたあたり、つまり寝姿の足元あたりが、天王山の合戦で敗走中の明智光秀が、百姓に首
を刎ねられたという小栗巣(おぐるす)部落。その小栗巣の北、9〜10Kmほどのところにホームがあ
ります。 (どうです、バスガイド真っ青の名調子でっしゃろ。)

 名称はX園。京都で一番大きな老人ホーム。小高い丘の上、五千坪の敷地に6棟の寮があり、約300
人の老人(寝たきり200人余り、健常者100人足らず。)が収容されています。職員は200人余り
で、殆どが寮母という世話係の女性。若い娘が大半。

 だから男には天国。でも悲しい哉、
女にてんでさらさらからきし全然皆目完璧にもてないこのボロオッサンに
はそんなこと関係なし。

 アッ、ソオダ! 何となんと不思議にも、このワタクシの姿にショック死した娘が今まで出ていない!
もしかすると
こひよ姉さまも! ちょっぴりちょっとだけ、蟻さんのオシッコほどだけど、望みがわいて
きた。

 広い敷地内には桜の老木が何十本もあり、満開になると、それはソレハ
キレイです。またツツジの名所
としても近隣には有名で、今ちょうど
満開です。


 実は30年余り昔、このホームに2年ほどだけ勤めたことがあり、園長はその頃からの知り合いです。

 なにぶん「宮仕え」なるものはその時以来で、我輩のような不適応者には、なにかにつけて束縛、拘束
される宮仕えは息苦しくてたまらない毎日。

 仮眠はたっぷりとっていいのですが、殆ど眠れません。一夜明ければグッタリ。老人ばかり300人も
いる世界だから、何時なんどき不測の事態が起きるか分からないので緊張感が抜けないのです。(じっさ
い、何度深夜にたたき起こされ、救急車を呼んだことやら。)まだ地下足袋、ヘルメット姿で重労働して
いた頃の方が健康的でした。(収入もよかった。)


    ここで、、このホームでの恐ろしい体験談をお話しましょう。 去年の九月のある早朝でした。

  ナントォーッ! 
 
 首吊り自殺を目撃してしまったのです。95
 歳にもなるお婆さんでした。その姿がまぶたにこびりつい
て、それから一か月余りというもの、ただでさえ
”オバケ屋敷”たいな園内の夜回りが、怖くて怖くて
震え上がっていたものです。



 おネエさまには退屈だったかも知れませんが、以上ご報告申し上げタテマツリます。 ではページを改
め、いよいよ
 
 
 
に首を突っ込むことに致しましょう。

 
   



 

 日本は世界一の長寿国らしいです。お国の誇りみたいに喧伝されています。でも、この我輩には、それ
はとっても

 
 


ことに感じられます。ただでさえ、「
命長ければ恥多し。」「神に愛される者は夭折する。」という先人
の言葉に深く頷いている拙者のこと。また、
いつか必ず死ねる ことを唯一最大の希望としている厭世主
義者のボクのことです。長生きほど辛くオソロシイことは他に絶無です。特にいま、老人ホームという

  化け物屋敷 にいて、痛切にそれを感じます。たとえ、世界中の富を独り占めできたとしても

長生きだけは絶対したくない !!!
  オイちょっと待て。まかり間違ごうて、世界一の金持ちになったら、
お前は始皇帝みたいに、不老長寿の薬求めて血マナコになるに決まってるゾ!
 

 ベッドに寝たきりで食事も自力でとれず、日に何回もオシメを取り替えてもらいながら、ただ死を待つ
だけの、まさに
”生ける屍”。そんな妖怪ゾンビがワンサといるのが、老人ホームなのでありますよ。

 


 こんなことをいうと世間様から袋だたきされますが、そういう生き様の老人たちは、拙者には世にも穢
らわしい「汚物」にしか見えません。何という醜悪さ!ヘドが出そうです。

 自分より一秒でも先に生まれた人には、そのことにだけでも敬意を払うべし,というのが昔からの拙者
の信条。そんなケナゲな気持ちも吹っ飛んでしまいます。

 虫一匹の苦痛にも慟哭する、我輩の(ベートーヴェンの)描く、

          
宇宙至高の女神様
            
↑をクリックすれば、そのお姿を拝せます。

も、こんな汚物には思わず顔をそむけそう。いや、女神様は、そういう人々にこそ憐憫の情のボルテージ
が高まり、
”慟哭”も激しくなるのかな? ――きっとそうに違いない。
  前言撤回!

 でも、かくいうこの拙者もそろそろその域に足を踏み入れかけているのは確か。

       ア〜イヤダイヤダ。ゾットする!

 ホントもう5年も生きていたくない。でもチビがいるから10年ほどは死ぬに死ねない。辛いなあ〜!
         こひよ姉ちゃん お願い 助けて!

  このホームに収容されている老人で、全くの天涯孤独というのは稀で、たいてい肉親(息子や娘)がい
ます。これがまたボクには信じ難いこと。いくら生活が大変かもしれないけど、この貧乏人ほどではない
はず。いちいち言わないけど、その証拠も握っている。大事な親を、こんな鬼哭愁愁の姥捨山へ捨てに来
て他人の目に晒すなんて!悪臭フンプン醜怪極まる腐乱した肉の塊りにしてしまうなんて!少しは、死刑
囚・菊池正 の爪の垢でも煎じて飲みやがれ!ッタク。

 
      血も涙もない奴等どもメッ!
         
  

 そもそも人命尊重とか、延命治療などというヒューマニズムが、メチャクチャ狂っている.役目の終わっ
た人間はさっさと安楽死するべきだ。させてやるべきだ。少しは健康な野生動物を見習え。老衰で死の床
にふせっているライオンなんて聞いたことがないゾオ

  昔このホームに勤めていた頃、不思議なお婆さんがおりました。そのお婆さんと話していると、何だか

        

と相対しているような錯覚を覚えるのです。じっさい、いつもあたりいっぱい花を撒き散らしていかの
ようでした。こういう”老いなら大歓迎。老いても人間、斯くあるべきだ。でもそんな人には滅多に出
会えるものではありません。


 
かつて世界には、あちらこちら長寿村というのがあって、きれいな水と空気、粗食、適度
な労働という
のがその共通点ということ
  ――以下は、何かで読んだ日本の長寿村についての話です。

 確か栃木県の僻地にあったというその村には、90、100の年寄りがゴロゴロいて、病床
にふせって
いる者など殆どいない。その死に際にはパターンがあり、野良仕事中などに、枯にれ葉が枝から離れるよ
うに、ポックリ召されていくということでした。

 ホームのベッドで手厚い看護を受け、醜く蠢き、何年にもわたって死に切れずにいる腐乱した肉塊に比
べ、何とキレイな散り際でしょう。清潔な姿でしょう。

 けれども残酷なことに、道が開かれ、文明(とりわけ医学)というサタンの使者(ヒューマニズムなど
という仮面をつけているから始末が悪い。)が侵入してくると、哀れにも年寄りたちは、もうキレイに散
れなくなってしまった。このホームと大差ないことになってしまった。ジュクジュク腐りながら死んでい
かねばならないという、地獄の責め苦にあわされるハメに陥ってしまった。


 何という落差!これが文明のなしている恐るべき実態です。世界一の長寿国、日本の実態です。世界に
誇るどころか、メチャクチャ恥ずべきことだと思っています。

 「老人問題」といくら騒ぎ立てても、こういう実態を見据えない限り、千年議論したって解決なんかす
るもんか!!


  ノータリンの馬鹿者どもめが!



これが、いずこも同じ

 
 


 アッもうこのへんでヤメなくては。書いていて腹が立ってきた。気持ち悪くなってきた。書いている
本人がこうだから、オネエ様のご気分のほどお察しします。御免なさいね。こんな世にもキショクワル
イ話を聞かせてしまって。

 だから忠告申し上げたハズ。このオッサンは、
地獄の底から、わな〜わなわなわな〜と伸びてびてくる
         



 どうも
こひよ姉御だと何でも聞いてもらえると、ついつい調子に乗ってしまって。我輩の悪い癖。もう
二度とこんなイヤな話しないからカンニンしてね。

 

 お姉さまには、いくらでも長生きしてもらいたいけど、どうか散り際だけはキレイにお願い。

ナニナニ?、よけいなお世話ヨ!ですと。





ここに書いたようなことは、お姉さま以外には
口が裂けても口外できません。






最後にヒトコト




さまざまな人間苦の根本にあるものを

お釈迦さまは見事に看破!!







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