交響詩 禿山の一夜より　　　　　　ムソルグスキー　　（1839〜1881）




悪魔たちの真夜中の饗宴を描いたという禿山の一夜。

なるほどそれらしい怪奇な雰囲気に溢れた曲であります。

日が昇りはじめ悪魔たちが慌てて退散したあと流れてくるのがこの素晴らしい「夜明け」

それまでの騒がしさとはうって変わり、まるで

天国の門をくぐる時に聴こえてきそうな

とてつもなく清らかな旋律

なのでありますが・・・

それを聴くためには１５分近くも悪魔たちの饗宴に同席せにゃなりまへん。

つまり曲の最後に流れるだけ。それもたった１分半ほど。

それでは余りにも口惜しいしもったいなくもあるので

音程や音色を変え繰り返し、２倍の長さにしたんどすわ。

夜明けだけを抜き出した演奏というのは知る限りおまへん。