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池田晶子女史




死について、私が初めて教えられたのは、
エピクロスの至言
我々が存在するとき、死は存在しない。
死の存在するとき、我々はもはや存在しない。

という言葉でした。
確か小学6年生の頃だったと思います。
その深い意味を直ちに悟ったように覚えております。

その後数十年経ち、近年若くして亡くなった池田晶子という女流哲学者が
やはり「死は存在しない」ということを唱えていらっしゃるということを偶々知り、
是非その著作を読んでみたいものだ,と思っておりました。

それが先日入手できたので早速読んでみました。
その感想を以下述べてみようというわけですが・・・




私は、生来嘘とオベンチャラが言えない性質で、今は亡き女史に対して
失礼に当るとは重々承知しているのですが、
これだけは言わせていただきます。
大いに期待外れだった!

私が以前から気づいていた、死に対する様々な角度からの見方――
例えば、トップページ左フレーム上段にある「ロンブン選集」の中の数項目、「
死とは何か」や、
京厳撃竹
(これは最近教えられたことですが)みたいな、思いもつかない論点を
大いに期待しておったのですが、
読んだ範囲では、一言たりともありませんでした。

また女史は、盛んに”言葉を意志伝達の最上手段なり”と繰り返しておられますが、
この発言にも、首をかしがざるを得ません。
時と場合によっては、芸術,映画などの方が、はるかに胸に迫るものがあります。
映画で思い出したのですが、
昔、 監督:新藤兼人 主演:乙羽信子 殿山泰司 「
裸の島
という”無声映画”(と言ってもバック音楽は流れていた。)がありましたが、
それにどんなにか感動したことでしょう。
無声映画にかかわらずです。
(つでながら言わせてもらいますと、最も感動した映画は道」でした。)



まだまだ批判したいことはいっぱいあるのですが、
これ以上は差し控えます。

おしまいに、これだけは断言しておいても良いでしょう。
それは、「死は存在しない」ということを。
これほど正面から堂々と主張なさっているお方は、
エピクロス以来、数少ないのではないでしょうか。
私の狭い知識範囲では、エピクロスと池田女史のみでございます。







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