Beethoven Symphony No5
from 2nd-mov(86-123)
誰がなんといおうと、私は次のように断言します。
神について書かれた世界中の宗教書を集め山と積んでも、
たった2分足らずのこの
崇高な、余りにも崇高な旋律
には遠く及ばない。
私は確信しています。「これはあらゆる芸術の極北である。」
(無神論者の私ですが、敢てこう断じるのをはばかりません。)
最近は歳のせいか感性が鈍ってきて、哀しいかなそれほどでもなくなってしまいましたが
若い頃は、女神の慟哭を想わせるこの崇高な、余りにも崇高な旋律を聴くたび
突き上げる感動に打ち震え、嗚咽したものでありました。
しかしながら、この部分について「神を見る思い」とまで言っている人は
私の狭い知識範囲では、今のところ誰もおりません。
ただ懐かしいレコード解説者・志鳥栄八郎が
と、この部分を短く評していたのを知っているのみです。
もしかして、私のこういう感覚をご理解いただけるかもしれません。
この、私のいう「至高の旋律」をお聴きいただいた後、曲ならびに上に述べたことについて
「全く同感も理解もできない。」と感じられたとしても
それはそれで当然であり、人の感性の深浅を問うつもりはまったくありません。
人の感性というものが千差万別なのは、じゅうぶん心得ているつもりです。
本当は、実演でこの部分だけでも繰り返しお聴きになるのをお奨めしたい。
その場合、ワルター指揮・コロンビア交響楽団の演奏が最高.。
世に1枚しかないものなら、何千億円払っても入手したいこのCDが
ナ、ナ、ナ、なんと何とナントゥ〜〜ッ!!
百円ショップで売っていた!
ともあれ、共鳴者が一人でも現れれてくれれば大感激です。
(このページだけはまじめに書かざるを得ませんでした。)