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しりいず
死とはなにか



 
今回は、私メが日頃よく口にしてお姉様を悩ませてオリマスルところの、
""という現象について考察してまいる所存でございますので、
ミミノアカカツポジイテヨオクキクンダゾ、バカノクリス。
オツトイイソコナイ、カシコイクリスオジヨウサマ。






 幼き頃の死に対する思い

 このヒネボーヤがまだ十歳を何年も過ぎてない本物のボーヤだった頃、夜
寝床にもぐると、たびたびこんな想念に襲われ
おったものであり
マシタ。


 「死ぬって何とオソロシイコト! 自分がナンニモなくなってしまうしまう
なんて、そんなことゼッタイ
ヤヤ!ヤヤやや嫌ヤ!

      ンデモァ〜〜〜〜ッ!!!


「その昔ネ、中国のナントカいう女帝がネ、自分よりキレイな女をネ、憎ら
しく思ってネ、手足切り落としてネ、目玉くりぬき耳鼻ソギ落してネ、歯も
ゼ〜ンブ引き抜いてネ、それでもってネ、カワヤに漬けてネ、生かしておい
たんダッテサ。ソレどうかしら。」


 覚えておいででしょう、お姉様。オーロラ姫の世にも残忍なこの提案を。
もし死の恐怖
に怯えていたそんな時、究極の選択""さもなくば「オーロ
ラ姫の提案受諾」かを迫られれば、イヤでも後者を選択していたに違いあり
ません。それほど
""というものがヒジョーに物凄くとてつもなくメチャクチ
ャ桁違いに空恐ろしかったんでゴザイマス。
あまりの
怪異さにお化けの大将
もショック死するであろう醜怪極まるオソロシイ姿にされ、その上更に
ウン
コヅケ
されても、なお生きていたかったのでアリマス。

 一方そういう感情とはまるで別に、死の不思議についても思いを巡らせ
ておったのでアリマスヨ。何ともませたボーヤだったのでゴザイマス。

 「んだらいったいジブンはどうなってしまうんヤロカ?。自分がこの世か
ら消滅してしまうヤテ、そんなこと信じられヘン。
あるモンがなくナルなん
て、そんなバカな! 
ゼッタイあり得へんコッチャ!。」

 当時「天に果てがない」ということに、私メはいたたまれない、タマラナ
イ、クルオシイほどの、それこそ
無限の井戸に陥ちこんでしまったようなト
テツモナク深遠な謎を感じていたものでありました。その思いに匹敵するほ
""という現象が、不思議で不思議でたまらなかったのでゴザイマス。


 その後四十年余、このボーヤメ、人生という大海原でカナヅチゆえアップ
アップばかり繰り返してまいりまして、心身ともに疲れ果て、今ではもうス
ッカリ"
生きること"
んナッチャッテルのは、お姉様ご存知のとおりでゴ
ザイマス。したがって「死の不思議」に思いを巡らす余裕などサラサラない
のでありますが、ここはヒトツ若かりし日のモノスゴク賢かった哲学者・ボ
ーヤに還り、
につきましての考察を進めてまいりたく考えておりますれば
逃げント聞いてオクレヤッシャ。


ワカッタケ ネエサン
次号に続く





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