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(8) 驚異的状況判断能力


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(カレンの思い出・その2)


我が子(0歳)とカレン(6歳くらいの”熟女”
(両者の”距離”にご注目)

それは我が子が生まれて数ヶ月後のことでありました。

我が家で十人足らずの寄り合いがあり、ちょっと厳粛な雰囲気の最中、
少し離れたところでベビーチェアにくくりつけてある赤ん坊が、
ギャオギャオ泣きわめいておりました。

やかましくてならないので家内にお乳でも飲ませて黙らすよう頼まねば,
と思っていた矢先のこと、驚くべき光景を目撃したのであります。

それまでは、ムヤミに毛を引っ張られたりするので赤ん坊の傍へは
ゼッタイ近寄らなかったカレンが赤ん坊に身を寄せたかと思うと
ドスンドスンと全身で体当たりしているのであります。
それも手加減するように柔らかく。(同じくらいの大きさでした。)

それはまるで

今騒ぐのはヨロシクないゾ!
ワシの毛を引っ張らせてやるさかい
おとなしくしたらどないヤ!


とでも云っているかのようでございました。
いや、状況からしてきっとそのように犬なりに判断したに違いありません。

赤ん坊は待ってましたとばかり犬の毛をつかみ引っ張りまくります。
(そのおかげで少し静かになったように記憶しております。)

こういう状況判断とそれに対応した行動というのは、
そうとう高度な知能がないと無理でありましょう。

「今は騒いではいけない時でアル。」
「毛を引っ張られるのはイヤでアル。」
「しかし、そうさせることによりおとなしくなるでアロウ。」
「故に敢て毛を掴ませるのもヤムをエヌ。」
「それには赤ん坊に接触しなければナラヌ。」


こういう論理的思考が瞬時に働いてこその行動でなくして
だとうんでざりましょうヤ!


(に限らず動物の)知的能力の高さを改めて思い知った次第であります。
それ以後だと思いますが、畜生という言葉がダイッキライになりもうした。
畜生と(侮蔑を込めて)呼ぶべきはむしろ人間のほうでありましょう。


カレン我が子家内貧乏人(オオムカシのスナップ)







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