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しりいず
死とはなにか






 死の階層構造

 これは私メのオリジナルではなく既存の考えでオマスが、死について考察
する時、忘れてはならないもう一つ大切な観点がゴザイマス。それは死には
階層というものがあるという事実でアリマス。

 
ボルボックスとかいう原始的微生物は集団をなしてナント一匹の生き物
に大変身してしまうユウコトらしいデッセ。つまり何万何十万のボルボック
ス一匹一匹が内蔵や感覚器官の役割を分担して、全体としてみればマサニ、
一匹の生き物(仮にボルボ君と呼びましょう)になってしまうユウンヤサカ
イ驚きですワナア。

 ここで一匹の
ボルボ君に注目してみましょうヨ。キャツはボルボックスの
集合体ですヨネ。一個のボルボックスは細胞の集合体。―─単細胞生物とい
うのがいるくらいだから、細胞一個といえども立派な生き物といえなくもな
い。また細胞一個はDNAとかRNAとかいう遺伝子の集合体。―─エイズ
やらインフルエンザですっかり有名なウィルスという極小生物はRNAから
できているとユウカラ、遺伝子も生き物といえなくもない。

 さて、生き物なる遺伝子一個が死んでも細胞は生きてル。生き物なる細胞
一個が死んでもボルボックスは生きてル。生き物なるボルボックス一個が死
んでもボルボ君は立派に生きてるジャオヘンカ。更にいうなら、その
ボルボ
が池に住んドッタとすれば、その池は藻や水スマシやフナなどの生き物た
ちがイッパイ有機的に集まって生態系(これも見方によっては一匹の生き物
――ミニガイア君と呼びましょう。)を構成してるわけヤカラ、生き物なる
ボルボ君一匹が死んでもミニガイア君は平然と命を保っているわけですヤン
カ。

 こうみてくると、「
生き物の死」といっても様々な階層が考えられること
がおわかりデッシャロヨ。

 トコロガ・・・・ところが「
人間」という生き物は、ナマジ
という
ケッタイナものを持ってるもんやサカイ話がヤヤコシュウなりますンヤ。

 人間のカラダは何十兆もの細胞により構成されているそうでオマッセ。日
々何百万個か何千万個かシリマヘンけど莫大な数の細胞が生成されまた死滅
しておるそうデッセ。つまり日々私たちは部分的には「
入れ替わってオル
のでアリマス。それでも私たちは生きてますワナア。脳の構成分子を含め全
身スックリ入れ替わってしまうのに何か月、何年かかるか知ランケド、だか
らといって他人になってしまったり、死ぬことはオマヘンワナア。

 思えばこれはキワメテヒジョウニタイヘンスコブルメチャクチャモノスゴ
ウ不思議なことどっせ。

ジブンハイッタイナニモンヤロカ?

このとてつもない謎に関しましては、拙作寓話 ”アイントン博士の大発明” にて
フカ〜ク深く掘り下げケンキューいたしておりますれは、ぜひゴ拝読たまわりたい。


 
という変なもんがなければこんな超特大の謎は発生セエヘンノニネ。
ボルボックスの例みたいに話はワリト簡単に片付くノニネ。デモマアネここ
らあたりの哲学的追求は控えさせてもらいマッサ。ナンデカユウトネ、この
私メ近頃スッカリ脳構造が劣化シトリまして、問題を深化してトラマエル能
力がノウナッテシモタンドスワイナア。
 
 とにかくもマア、こういう生命の階層構造は、あらゆる「
組織的集団」に
見られる現象でアリマス。生物集団はいうに及ばず、人間の作り上げた社会
的組織にも。

 木の葉っぱが枯れ落ち新緑に入れ替わっても、川の水が絶えず入れ替わっ
ていても、野球チームのメンバーが入れ替わっても、木も川も野球チームも
その機能を失う、ツマリ
ぬことはナイ。立派に生きてマッシャロ。

 この関係をもっと拡大して「
人類」という視点から眺めてみたらドナイデ
ッシャロネ。するとこういうことになるんじゃないカイ。

 
「アタシは人類という生命体の何兆分の一かの命を担っている細胞ナンダ
ワ。
アタシの死は人類の存続には必要不可欠ナノヨ。イイエ本当の意味でアタ
シが
死ぬのは人類の滅亡の時ッテイエルンジャナイ。ダッテアタシノオオモ
トノ命トモイエル遺伝子は子孫代々伝わってイクンダモン。」


 以上のように考察いたしてまいりますルト、"
"をどの階層でトラマエル
ルかによりましてその意味も全然違ってくるんでゴザイマスヨ、お姉様。

 一個の細胞からみればその
""はなるほどタシカニ""に違いオヘン。
ケドお姉様という個人を生かすためには死んでいかなくちゃナリマヘンワナ
ア。またお姉様からみれば自分の"
"はなるほどタシカニ""に違いオヘン
ケド、人類という「
生き物」を生かすためには死んでもらわんとアキマヘン
デッシャロ。

 この「階層」の考え方を地球規模に拡張すればドナイナコトニナリマッシ
ャロネ。


           人類の(滅亡)は

 地球生命圏ガイアの存続には必須条件!

 ということになると思うのでアリマスが、イカガナモンデッシャロネ。

 デモ私メの主張するように、人類が「癌細胞」とするならば!─―本来細
胞にはアポートシスとかいって「自殺指令書」が備わっているということら
しいデッセ。(私たちが年老い死んで逝くのもアポートシスのひとつの形と
いえるんではないデッシャロカ。)ケド癌細胞にはアポートシス、自殺指令
書が欠落している。ダカラ死なない。だから無制限に増殖してしまい、終に
は人を殺してしまうのでアリマス。デアリマスカラシテ癌細胞なる人類は、
ガイアという、もしかしてこの大宇宙にたったひとつの
カケガエナイ生命体
の息の根止めてシマウ、

宇宙最悪の生き物

といえるのかもシレマヘンナア。


 アッたったいま思いついタンヤケド、もしかして
モシカシテ人類は!?

 宇宙には地球のような命に溢れた星がゴマンとあり、それらが「
宇宙大生
命体
」を構成しているとして、その「宇宙大生命体」を存続させるためガイ
アといえども死んでもらわなくちゃならない。だから
ガイアという「細胞」
を殺すための「自殺指令書」の役割を担っているのが人類!!


 万一にもそうであるなら、人類を
などと呼ぶのはヤメテオカナイト
ネ。
宇宙大生命体にはナクチャナラナイとっても大切な存在なんかもシレヘ
ンカラネ、人類は。(ケドマアこんな考えこそ馬鹿バカしいにもほどがある
大いなる妄想」デッシャロヨ。)


 終りに、
"の階層構造"につきまして今一度オサライしておきマショウ。


細胞死すとも人死なず。人死すとも人類死なず。

人類死すともガイア死なず。

ガイア死すとも宇宙大生命体死なず



細胞死して人生かす。人死して人類生かす。

人類死してガイア生かす。

ガイア死して宇宙大生命体生かす。


次号に続く



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